平成29年地価調査・和歌山市の商業地2年連続で上昇

2017年09月19日 21時24分 ニュース, 社会, 経済

土地の適正な取引の指標となる、ことし(2017年)の和歌山県地価調査の結果が、きょう(19日)公表され、和歌山市の商業地の価格が、26年ぶりに上昇に転じた去年(2016年)に続いて2年連続で上昇したほか、住宅地と商業地あわせて22の地点で去年よりも価格が上昇したことがわかりました。

調査は住宅地172地点、商業地50地点、工業地10地点など240地点で行われました。

このうち価格が上昇した地点は、住宅地と商業地を合わせて去年は23地点だったのがことしは22地点、横ばいとなったのは去年が20地点でしたが、ことしは22地点となりました。

価格の上昇地点があるのは住宅地は5年連続、商業地は4年連続です。

土地の用途別では、住宅地はマイナス1・6%と27年連続の下落、商業地はマイナス1・3%と26年連続の下落でしたが、いずれも下落率は去年より縮小していて、6年連続の縮小です。

県内の1平方メートル当たりの平均価格は、住宅地が3万6200円、商業地が8万1100円です。

住宅地で最も高かったのは、5年連続で和歌山市吹上(ふきあげ)4丁目6番、価格は1平方メートルあたり19万3千円となり、和歌山市や岩出市の交通が便利な所や紀南地方の高台で上昇している一方、津波が懸念される沿岸部では下落が続いています。

商業地で最も高かったのは、19年連続で和歌山市友田町(ともだちょう)5丁目50番で、去年と同じ1平方メートルあたり43万8千円となったほか、再開発の進むJR和歌山駅周辺の和歌山市美園町(みそのちょう)や太田(おおだ)2丁目、それに第二阪和国道沿いの和歌山市元寺町(もとでらまち)4丁目ではいずれも去年より上昇しました。

しかし、有田川町(ありだがわちょう)や串本町(くしもとちょう)、有田市(ありだし)などでは大型量販店への顧客流出などの影響で下落傾向が続いています。

地価調査の代表幹事を務める、和歌山県不動産鑑定士協会の名手孝和(なて・たかかず)会長は「和歌山県は京阪神に比べて『景気が回復している』というよりも『不安感が薄れている』という印象だ。とくに商業地は北高南低の傾向が続いていて、価格上昇に転じた地点は、再開発や幹線道路整備などが要因として考えられるが、景気の回復と判断できるかどうかはわからない」と話しています。