第20回「日本水環境学会シンポジウム」和大で開幕(写真付)

2017年09月26日 19時24分 ニュース, 社会

日本国内の水にまつわる環境について全国の研究者が集まり発表するシンポジウムが、きょう(26日)から和歌山市栄谷(さかえだに)の和歌山大学で始まりました。

初日の特別講演会のもよう(9月26日・和歌山大学システム工学部)

これは、水環境分野の幅広い研究の発展と会員同士の情報交換を促進しようと、学術機関や官公庁、民間企業などで構成する日本水環境学会が、毎年秋に全国各地で開いているもので、20回目となることし(2017年)は和歌山大学で開かれています。

きょうとあす(27日)の2日間にわたって、水処理システムや湿地の環境、排水処理など、水にまつわる分科会が開かれ、それぞれの分野の研究者が成果を発表します。

初日のきょうは、午前中、システム工学部A棟で特別講演会「紀の川の水環境」が開かれ、3人の研究者が紀の川の治水や利水の歴史などをスライドを使って講演しました。

このうち、橋本市出身で日本大学まちづくり工学科の西山孝樹(にしやま・たかき)助手は「紀の川の灌漑(かんがい)」と題して、近世から江戸時代に至る用水整備と田園開発の変遷を考察を交えて紹介し、はじめは応其上人(おうごしょうにん)によるため池が中心だった利水が、荘園(しょうえん)制度から紀州徳川家の支配構造に変わる江戸初期から中期にわたって、大畑才蔵(おおはた・さいぞう)による「小田井用水(おだいようすい)」に代表される紀の川から取水する用水路が本格的に整備されたことがきっかけとなり、のちに、関東の埼玉県や東京都足立区(あだちく)などに、今の海南市出身の井沢弥惣兵衛(いざわ・やそべえ)が整備した「見沼代用水(みぬまだいようすい)」に繋がるなど、「紀州流」と呼ばれる技法が広がったことを説明しました。