防災市民フォーラム、和歌山大学で開催(写真付)

2017年09月30日 19時05分 ニュース, 社会

防災に関する講演や展示を通して市民に災害対策について考えてもらうイベント「防災市民フォーラム」がきょう(30日)和歌山大学で行われました。

研究内容を説明する学生(奥)

これは、関西地質調査業協会がことし創立60周年を迎えたことを記念して主催したものです。

きょう午後、和歌山市の和歌山大学システム工学部棟で行われたフォーラムでは、和歌山大学システム工学部の江種伸之(えぐさ・のぶゆき)教授がおよそ70人の市民を前に講演し、6年前の紀伊半島大水害の当時の雨の量や地質から、土砂災害が起きた仕組みを地域ごとに解説したほか、津波や液状化現象を再現する装置や地震体験車が設置され、訪れた人が災害の仕組みや恐ろしさを体験していました。

大学教授らによる講演

液状化現象の再現装置

一方、会場の展示スペースでは、県内各地に見られる様々な岩石や、土石流の発生を感知して工事現場などに伝える安全管理装置などが展示されました。また、和歌山大学や大学院で防災に関する研究を行っている学生の研究内容を展示するコーナーでは、鉄塔やダムのゲートなどの建造物に超音波を当てて外から見えない金属部分の亀裂や歪み(ひずみ)を立体画像に変換し、透視できるシステムや、火災や津波、家具が転倒する様子とそれへの対策を、仮想現実(=VR)を通して繰り返し疑似体験することで災害対策を意識づけするシステムなどが並び、学生が訪れた人に解説していました。

県内各地の岩石

災害発生後にツイッターなどのSNSでデマが流された場合に誤った情報をまとめ、拡散を防ぐウェブシステムを研究している、和歌山大学大学院システム工学研究科1年の柿本大輔(かきもと・だいすけ)さん23歳は「災害のあとの混乱を防ぐことも防災と考え、物理的な被害以外の人災を防ぐことをテーマにしています。普段から使えて、若者や適当な情報を発信してしまう人に意識づけをできるようなシステムにしたい」と話していました。