江戸千家流家元が献茶式、熊野那智大社創建1700年奉納行事(写真付)

2017年10月15日 17時35分 ニュース, 社会, 経済

那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社で、きょう(15日)、創建1700年の奉納行事として、茶道の江戸千家流・家元が、那智の神に茶を献上する献茶式(けんちゃしき)と茶会が行われました。

献茶式の様子

江戸千家流は、新宮市出身で江戸後期の茶人として、広く知られる川上不白(かわかみ・ふはく)を流祖とする流派で、蓮華庵(れんげあん)・川上閑雪(かわかみ・かんせつ)宗匠(そうしょう)が、現・家元を務めています。

そして、宗家では、不白が生涯にわたり、那智の滝を崇拝していたことから、あらためて現代に、縁を結ぼうと、2008年から毎年秋に滝の前で茶を献じていて、丸10年となる、ことしは、大社の創建1700年にあたることから、大祭の奉納行事として献茶式を行ない、不白とともに、ふるさと熊野の記念の年を祝うことになりました。

茶をたてる家元

きょうは、午前10時から、拝殿での神事に続き、閑雪家元が、那智山に湧く水で茶をたて、神前に献上、式には、全国から社中や地元の茶人らおよそ60人が参列しました。

神事の様子

献茶の最後に、男成洋三(おとこなり・ようぞう)宮司が「創建1700年を迎えた那智大社の加護のもと、江戸千家もますますのご発展を。これからも毎年、ご献茶いただきたい」と話しました。

挨拶する男成宮司

献茶式に続き、祭殿で行われた茶会では、不白が自らつくった茶わんや、不白が所持していたとされる三島模様の唐津茶わんが披露されました。

お茶会の様子

流祖・不白がつくった茶わん

家元の川上閑雪宗匠は、和歌山放送のインタビューに「新宮市出身の不白は、師匠から江戸で千家の茶を広めるよう指示されて出向き、江戸の人の気風にあった茶を広めようとしたのだと思います。来年もうかがわせていただきたい」と話しました。