特殊詐欺被害防止へ、一部利用制限の2銀行に感謝状(写真付)

2017年10月17日 19時17分 ニュース, 事件・事故・裁判, 社会, 経済

特殊詐欺の被害を未然に防ぐため、お年寄りを対象にATMの利用を一部制限する取り組みを始めた県内の2つの金融機関にきょう(17日)和歌山県警察本部から感謝状が贈られました。

(右から)片岡部長、宮沢本部長、宮下部長

感謝状を受けたのは、新宮市に本店がある新宮信用金庫と和歌山市に本店がある紀陽銀行です。きょう午後、県警の本部長室で感謝状の贈呈式が行われ、宮沢忠孝(みやざわ・ただたか)本部長から新宮信用金庫業務部の片岡尚人(かたおか・たかと)部長と紀陽銀行リスク統括部の宮下洋(みやした・ひろし)部長に感謝状が贈られました。

新宮信用金庫と紀陽銀行では先月(9月)下旬から、一定期間それぞれのキャッシュカードでATMから振り込みをしていない70歳以上の利用者について、ATMから一定額以上の振り込みをしようとしても手続きができず、窓口への相談が必要となる仕組みを導入しています。

紀陽銀行の宮下部長は「顧客の大切な資産を守ることも地方銀行の役割です」と話し、新宮信用金庫の片岡部長は「全国ベースで特殊詐欺対策に取り組もうという流れの中で導入することになった。対面で会話をして被害を未然に防ぎたい」と話していました。県警・犯罪抑止総合対策室の﨑口忠(さきぐち・ただし)室長は「警察が広報していても騙されて金融機関へ行ってしまう人がいるので、金融機関でもストップをかけてもらう二重の被害防止にさらに期待ができる」と話していました。

県内では、和歌山市に本店があるきのくに信用金庫が、ことし2月からすでにATMの振り込み機能の一部利用制限を導入しています。県警によりますと、去年(2016年)、1月から9月末までに確認された振り込み型の特殊詐欺の被害は20件、被害額は2370万円でしたが、ことしはさらに増えていて、9月末現在で27件、4290万円の被害が確認されています。