高レベル放射性廃棄物「科学的特性マップ」の意見交換会(写真付)

2017年10月30日 19時35分 ニュース, 社会

原子力発電所から出た高レベル放射性廃棄物の埋め立て最終処分場の設置に有望な地域を示した「科学的特性マップ」に関する意見交換会が、きょう(30日)午後、和歌山市美園町(みそのちょう)の和歌山県JAビルで開かれました。

きょうの意見交換会のもよう(10月30日・和歌山市美園町)

政府は、おととし(2015年)高レベル放射性廃棄物の最終処分場の選定について、自治体による公募型から、政府が適した場所を選ぶ方式に改め、これを受け、経済産業省資源エネルギー庁と、経済産業省の外郭団体・NUMO(ニューモ)原子力発電環境整備機構が、ことし(2017年)7月28日、全国で最終処分場に有望な地域を示した「科学的特性マップ」を公表したもので、和歌山県は多くの部分が適地とされています。

科学的特性マップ

資源エネルギー庁とNUMOは、福島県をのぞく全ての都道府県で意見交換会を開く予定で、関西では初めて、きょう、和歌山県で開かれました。

意見交換会には県内を中心に120人が参加し、NUMOや、資源エネルギー庁、産業総合研究所、それに関西電力の各担当者が、高レベル放射性廃棄物をガラス固化体にする過程や、法に基づく処分地選定の調査方法などを紹介し、この中で、知事や市町村長が反対する場合には次の段階には進まないことや、活断層や火山活動があったり、地下水の流れが不適切な場所は処分地に適さないことなどが説明され、今後、専門家による勉強会や、地下施設見学会、地域との対話などを行う方針を示しました。

各テーブルごとの説明

続いて、各テーブルごとに分かれた参加者にNUMOや資源エネルギー庁の職員が説明を行い、ガラス固化体の再処理工場整備の遅れへの懸念や、白浜(しらはま)など温泉地の近くでの影響に関する疑問に答えていました。

ところで、科学的特性マップについて和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、ことし8月の記者会見で「和歌山には地震や津波のリスクがあり、地形も複雑だ」と疑問を呈し、処分場についても「誘致は県として一切考えておらず、政府からの打診もいやだ。もし、誘致に意欲を示す市町村が有れば、やめたらどうかと言うつもりだ」と話しています。