高齢ドライバーの運転技能講習(写真付)

2017年11月24日 19時43分 ニュース, 事件・事故・裁判, 交通, 社会

高齢ドライバーが関わる事故が増える中、高齢者に自分の運転技能と向き合ってもらう講習会が、きょう(24日)海南市の自動車学校で行われました。

視野を測る検査

これは、視力やとっさの判断力が低下しがちな高齢者に自分の運転技能を見直してもらう機会を作ろうと、海南市や紀美野町の老人クラブと行政、海南警察署、それに、日頃から高齢者ドライバー向けの講習や検査を実施している「ドライビングスクールかいなん」が協力して去年(2016年)から行っているものです。

きょう午前10時から海南市且来(あっそ)の「ドライビングスクールかいなん」で行われた講習会には、海南市老人クラブ連合会の65歳から85歳の男女あわせて15人が参加しました。プログラムでははじめに、海南警察署交通課の樋口勇作(ひぐち・ゆうさく)課長が講話し、認知症の早期発見の大切さや道路で逆走してしまった場合の対処法などを説明しました。

樋口課長が講話

続いて参加者は、専用の機械を使って動体視力や視野の広さ、薄暗い中での視力、それに急激に明るさが変化する中で視力が回復する時間を測る検査を受けていました。また、参加者がスクールの指導員と一緒に、ドライブレコーダーを設置した教習車に同乗してコースを運転し、運転の癖や、安全確認が十分にできているかどうか、道路の中心を走れているかどうかなどを確認しました。この後、参加者はドライブレコーダーの映像や検査の結果を見ながら、海南警察署の警察官やスクールの指導員から個別に運転時のアドバイスを受けていました。

教習コースを走行

スクールによりますと、20歳代の両目での視野は平均でおよそ200度ですが、70代以上では140度ほどに狭まるほか、強い光を見た後に視力が回復するのにかかる時間は20歳代では5秒ほどですが高齢になると1分以上かかる場合もあるということです。

78歳の女性は「交通の便が悪いところに住んでいるので近くの病院へ行くときは運転しますが、目の手術をして以来、できるだけ運転を控えています。動体視力が弱いことが分かったので気を付けたい」と話していました。ドライビングスクールかいなん広報課の佐伯忠好(さえき・ただよし)係長は「免許を返納してもらうのはもちろん良いことですが、生活に運転が不可欠な人がいる中で、一人ひとりの特性に合わせたアドバイスをしていきたい」と話していました。