第2回「和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム」(写真付)

2018年01月08日 19時52分 ニュース, 社会

生物多様性社会の中で、自然環境と生物の重要性を見つめ直す和歌山県主催のシンポジウムが、きょう(8日)午後、和歌山市の県民文化会館で開かれました。

きょうのシンポジウムのもよう(1月8日・和歌山県民文化会館)

これは、県が展開している生物多様性戦略を多くの県民に啓発しようと5回シリーズで開く「和歌山県の人と自然をつなぐシンポジウム」で、2回目のきょうは「学び生かそう自然の力」をテーマに講演や研究発表、意見交換が行われました。

紀伊半島の自然林を語る中静教授

はじめに、森林生態学が専門で東北大学大学院・生命科学研究科の中静透(なかしずか・とおる)教授が「紀伊半島の自然林の魅力と役割」と題して講演し、大阪府との境の和泉葛城山(いずみかつらぎさん)にあるブナ林や、大峰山系に原生するヒメシャラといった珍しい樹木の生態をスライドで紹介しながら「原生に近い落葉広葉林が残るのは全国でも北海道や紀伊半島などわずか。南方熊楠の時代からすでにその希少性を守ろうとする運動が起こっていたことからも、紀伊半島の自然林の貴重さがわかる」と語りました。

続いて、サクラの新種としての認定が期待される「仮称・クマノザクラ」の研究者のひとりで、森林総合研究所・多摩森林科学園の勝木俊雄(かつき・としお)さんが研究の最新情報を紹介したほか、和歌山の森林や川、海などについて専門家が意見を交換するパネルディスカッションも行われました。