ミュージカル「有間皇子」田辺市民ら熱演(写真付)

2018年01月22日 19時29分 ニュース, 社会

大化の改新のさなかの権力争いに巻き込まれ、海南市の藤白坂(ふじしろざか)で19歳で処刑された「有間皇子(ありまのみこ)」をテーマにしたミュージカルが、きのう(21日)田辺市の紀南文化会館・小ホールで上演されました。

ミュージカル「有間皇子」のもよう(1月21日・田辺市・紀南文化会館小ホール)

これは、和歌山から有間皇子の物語の発信を目指す海南市の市民グループ「海南・万葉の会」と「劇団KCM」の共催で、去年(2017年)に続いて開いたものです。

ミュージカルでは、有間皇子が白浜で出会った娘・白浪(しらら)とのはかない恋や、兄の中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)の家臣の策略で謀反(むほん)の疑いをかけられ、海南市の藤白坂で絞殺されるまでの悲劇が歌や踊りなどで表現され、およそ350人の観客からはすすり泣く声が聞かれました。

エンディングの一幕

今回の公演に合わせて、去年6月、田辺市周辺で、毎年秋の「弁慶まつり」の演劇に出演している人らを中心とした「劇団たなべ」が結成され、メンバーは芝居や踊り、歌、殺陣(たて)などの特訓を重ねて本番に臨みました。

有間皇子を殺害する丹比小沢連国襲(たじひのおざわのむらじくにそ)を演じた、劇団たなべの鍋島好行(なべしま・よしゆき)さんは「絞殺シーンでは、思わず右目から涙が流れた状態で演じていました。稽古中に心が揺れていたのをメンバーにフォローしてもらえたおかげで乗り切ることができたと、感謝しています」と感想を話していました。