和歌山城で文化財を守る消防訓練(写真付)

2018年01月23日 19時45分 ニュース, 事件・事故・裁判

今月(1月)26日の「文化財防火デー」を前に、貴重な文化財を火災から守るための消防訓練が、きょう(23日)和歌山市の和歌山城で行われました。

天守閣に向けて放水

これは、1949年(昭和24年)に奈良の法隆寺が焼損した日にあたる1月26日の「文化財防火デー」にあわせて和歌山市消防局が毎年行っているものです。

きょう午前10時から和歌山城で行われた訓練には、和歌山市消防局の消防士と和歌山城整備企画課の自衛消防隊あわせておよそ50人が参加し、和歌山城の小天守から出火した火が大天守へと延焼し、多数のけが人が出ているという想定で行われました。訓練でははじめに、出火を確認した自衛消防隊が初期消火を行い、文化財に見立てた箱を運び出すとともに来館者を安全な場所へ誘導しました。

来館者が天守閣前広場に避難

このあと、通報を受けて駆け付けた消防が負傷者を救出し、けがの程度ごとに色分けする「トリアージ」を行ったり、重症者には救命措置を施していきました。そして、標高およそ50メートルの天守閣までおよそ280メートルにわたってホースを伸ばし、和歌山城の堀から汲み上げた水を放水しました。

訓練のあと、和歌山市消防局の大浦正男(おおうら・まさお)局長は「和歌山城の天守閣は標高が高く消火活動が困難な場所なので、事前計画にのっとった消火体制が重要になる。ことし再建60年を迎える天守閣が今後100年、200年と守られるよう最善の努力をしていきたい」と話していました。

この「文化財防火デー」にあわせた訓練は、和歌山城のほか、紀三井寺や紀州東照宮、紀伊風土記の丘など、国指定文化財を保有する市内の史跡で毎年持ち回りで行われています。