“TSUNAMIヴァイオリン” 和市に響く(写真付)

2018年01月29日 19時07分 ニュース, 社会

東日本大震災の流木から作られた“TSUNAMIヴァイオリン”による弦楽四重奏がきのう(1/28)、和歌山市の県立医科大学・講堂で披露されました。

演奏の様子(2018年1月28日・県立医大講堂で)

これは、和歌山県が生んだ世界的な博物学者、南方熊楠(みなかた・くまぐす)の業績を顕彰している南方熊楠記念館が、熊楠の生誕150周年にあわせて主催したものです。

きのうのイベントでは、南方熊楠記念館の谷脇幹雄(たにわき・みきお)館長が挨拶したあと、“TSUNAMIヴァイオリン”のエピソードなどを盛り込んだ、ドキュメンタリー映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第八番」が上映されました。

演奏曲について説明する澤さん

このあと、東日本大震災で亡くなった人への追悼の思いと復興への願いを“TSUNAMIヴァイオリン“の音色に乗せて、千人の演奏者がリレーのように引き継ぐ、「千の音色でつなぐ絆プロジェクト」のコンサートが開かれ、和歌山市出身で東京藝術大学学長の澤和樹(さわ・かずき)さんら4人の弦楽奏者が、東日本大震災の流木などでつくられたビオラとチェロ、それに2つのヴァイオリンでモーツァルトの弦楽四重奏や浜辺の歌などの日本の童謡を演奏しました。

津波ヴァイオリンの裏面には「奇跡の一本松」が・・・。

コンサートの合間には、“TSUNAMIヴァイオリン”を製作した中澤宗幸(なかざわ・むねゆき)さんが挨拶し、「この先も、南海トラフ巨大地震などの災害が発生するかもしれない中で、今回の演奏会が、木々の声、森の願いを聞く機会になれば」と話しました。

イベントの合間に挨拶する中澤さん

会場には、招待された中学生や高校生のほか、クラシックファンらが訪れ、“TSUNAMIヴァイオリン”の音色に聞き入っていました。