外国人学生 「ザ・コーブ」の舞台・太地町めぐる(写真付)

2018年01月29日 19時08分 ニュース, 社会

外国人に、捕鯨やイルカの追い込み漁について理解してもらおうという現地ツアーが、きのう(1/28)とおとといの2日間、古式捕鯨発祥の地、太地町で行われ、横浜市の日本語学校に通うアメリカ人らが、イルカ漁を批判的に描いた映画「ザ・コーブ」の舞台になった畠尻湾(はたけじりわん)などを訪れました。

畠尻湾の前で説明を受ける外国人学生ら(2018年1月27日)

これは、太地町漁業協同組合が、農林水産省の交付金を活用して実施したもので、アメリカの大学院などに在籍し、横浜市の日本語学校で日本の言葉や文化を学んでいるアメリカ人や中国人ら9人の外国人が参加しました。

一行は、おととい、朝から、追い込み漁で、漁師がイルカを追い込む先となっている太地町の畠尻湾を訪れ、地元の漁協関係者や、太地町に滞在し捕鯨を巡る動きを研究している元AP通信記者のジェイ・アラバスタ―さんから説明を受けていました。

ツアーの前に、「ザ・コーブ」の凄惨なシーンを観ていた参加者は、畠尻湾が、普段は静かな海で、夏には海水浴場として活用されていることなどを聞き、静かで美しい景色に、一様に驚いていました。

アメリカ・フロリダ州出身のカストドウィッチ・アンドリューさん26歳は、「きれいな海で、子どもたちの遊び場所にもなっていると聞いて、すごいと思いました。「ザ・コーブ」を観て、太地町には問題があると思っていましたが、いまは複雑な気持ちです」と話していました。

一行は、このあと、くじらの博物館を見学して、学芸員から説明を受けたほか、古式捕鯨で活用された山見台などがある梶取崎(かじとりざき)から、燈明崎(とうみょうざき)まで遊歩道を歩き、捕鯨の歴史に触れていました。

そして、おとといの夜に開かれた、地元の漁師らとの交流会では、「ザ・コーブ」には描かれていなかった漁師の声を聞き、活発に質問していました。

翌日のきのうは、定置網の船に乗って漁を体験したり、獲った魚を食べたりして、参加した外国人は、太地町が、鯨だけでなく、漁業全般の町であることを実感している様子でした。