ヨルダン派遣の日赤平田看護師・帰国報告会(写真付)

2018年01月31日 19時09分 ニュース, 社会

内戦が続くシリアから国外へ逃れている難民を保健衛生面で支援するため、中東のヨルダンへ派遣されていた女性看護師の帰国報告会が、きょう(31日)午後、和歌山市の日赤和歌山医療センターで開かれました。

ヨルダンでの活動報告をする平田看護師(1月31日・日赤和歌山医療センター)

国連によりますと、シリアと隣接しているヨルダンでは、ことし(2018年)1月現在でおよそ65万人の難民が避難していて、都市部を除いて健康や衛生環境を保つことが難しくなっています。

ボランティア育成研修をする平田看護師(写真提供:日本赤十字社)

日赤和歌山医療センター国際医療救援部の平田(ひらた)こずえ看護師は、去年(2017年)4月25日から先月(12月)28日までヨルダンに派遣され、現地の赤十字社にあたる「ヨルダン赤新月社(せきしんげっしゃ)」を通じて難民が多く住む地域の住民に対して、ボランティアとして活動してもらうための保健衛生指導や予防教育活動を行いました。

子どもに衛生キットを配布する平田看護師(※写真提供:ヨルダン赤新月社)

平田さんは、赤十字の一員としての心構えや、救急法、心のケアをはじめ、生活習慣病予防や栄養・食事、母子保健など、ボランティア活動を行う上での知識を指導しました。併せて、心のケアが必要な学校の子どもたちに手洗いを指導するなど、交流活動にも取り組みました。

平田さんは「都市部と地方の生活水準の差が大きく、シリア危機から7年が経ちましたが、混迷が続き、復帰にはまだ時間がかかる状況です。現地で問題となっている生活習慣病の予防やHIVの感染、薬物乱用、難民流入による交通事故の増加などに対応できるボランティアの増員や、トレーナーの育成がこれからも必要です」と話していました。

なおヨルダンには、引き続き、平田さんから引き継いだ、日赤和歌山医療センター・国際医療救援部の小笠原佑子(おがさわら・ゆうこ)看護師が派遣されています。