「農業体験農園」和歌山市に2園新設で説明会(写真付)

2018年02月10日 20時01分 ニュース, 社会

プロの農家に指導してもらいながら1年間にわたって農作業を体験できる「農業体験農園」が、和歌山市の2か所に新たに開設されることになり、きょう(10日)和歌山市のJAわかやま中央営農センターで市民向けの説明会が開かれました。

「農業体験農園」は、農家が農地の一部とともに農機具や苗を提供する一方、契約者が、1区画ごとに年間の利用料を払って農家の指導のもと1年間の農作業を体験し収穫した野菜をもらうことができるというもので、全国およそ140か所に広がりをみせています。

JAわかやまと和歌山大学観光学部は、3年前から農業を通じたコミュニティづくりを目指す共同研究を行っていて、おととし(2016年)4月、和歌山市鳴神(なるかみ)に県内ではじめてとなる「鳴神(なるかみ)ファーム」を試験的にオープンしました。すると、年間の利用料のおよそ2倍相当の野菜が獲れるほか、定期的に開かれる勉強会やイベントで交流できる点が人気で開園2年目に参加した25人ほどはほとんどがリピーターだということです。

きょう午前10時から開かれた説明会には、「農業体験農園」に関心のある人らおよそ60人が参加し、はじめに、和歌山大学観光学部・学部長の藤田武弘(ふじた・たけひろ)教授と全国農業体験農園協会の原修吉(はら・しゅうきち)理事が全国での実施状況や意義について説明しました。続いて、ことし4月から新たにオープンする和歌山市新中島の「太田(おおた)ファーム」と和歌山市梅原の「梅原ファーム」の園主が大根やキャベツ、ほうれん草などそれぞれの栽培品目や方針を説明しました。

説明会に参加した和歌山市の76歳の女性は「いま自宅の一角でトマトやキュウリを栽培していて、今度は葉物の野菜にもチャレンジしたいので一度体験してみたい」と話していました。和歌山大学観光学部の藤田教授は、「農家にとっては収入面のメリットや消費者との関係ができることで生産のやりがいにつながるメリットがある。一方参加者にとっては、指導のもと確実に収穫できる上、農業を学べる文化的なメリットがある。希薄化した都会のコミュニティの再建にも期待が持てる」と話していました。

ことし4月に開園する「太田ファーム」と「梅原ファーム」では、現在、4月1日から来年(2019年)1月末までの入園者を募集していて、年間の利用料はそれぞれ税抜き4万円となっています。