「安珍清姫」「稲むらの火」も日本遺産申請

2018年02月16日 20時20分 ニュース, 社会

和歌山県は「安珍清姫(あんちん・きよひめ)伝説」にまつわる中紀・紀南地方の史跡と、濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)の「稲むらの火」に関連する広川町(ひろがわちょう)の史跡や祭礼などを、あらたに来年度(2018年度)の日本遺産に認定するよう、このほど文化庁に申請しました。

ひとつは『今も息づく「語り」~安珍と清姫がたどった道~』で、日高川町(ひだかがわちょう)の道成寺(どうじょうじ)と『道成寺縁起(どうじょうじえんぎ)』の絵解きをはじめ、日高川町や御坊市、田辺市など中紀・紀南地方にある関連する史跡などで構成され、歌舞伎や日本舞踊など多くの古典芸能で今も語り継がれている安珍清姫伝説の足跡をたどるストーリーです。

もうひとつは「百世の安堵(ひゃくせいのあんど)~津波と復興の記憶が生きる広川の防災遺産~」で、安政の南海地震の際、稲わらに火をつけて村人に津波の襲来を知らせて命を救った濱口梧陵ゆかりの濱口家住宅や広村堤防(ひろむらていぼう)、濱口梧陵記念館のほか、毎年11月5日に営まれる「津浪祭(つなみまつり)」などで構成され、江戸時代から広川町に伝わる防災の遺産と災害の記憶を物語るストーリーです。

和歌山県では、これまでに熊野灘(くまのなだ)の捕鯨文化を伝える「鯨とともに生きる」や、万葉の歌枕となった和歌山市の「絶景の宝庫 和歌の浦」、それに湯浅町の「『最初の一滴』醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅」の3件が文化庁の日本遺産に認定されていて、観光客誘致や地域振興の促進に役立てられることが期待されています。