旧大村家住宅長屋門など5件が県指定文化財へ

2018年03月14日 19時19分 ニュース, 社会

和歌山県教育委員会は、きょう(14日)開いた定例会で、和歌山市の旧大村家住宅長屋門(おおむらけじゅうたく・ながやもん)など5件を、あらたに県の指定文化財にすることを決めました。

このうち、旧大村家住宅長屋門は、江戸末期、紀州藩士の大村家が建設した門構えと長屋が一体となった門で、なまこ壁などの重厚な外観が特徴です。

近代に入り、明治30年ごろ、和歌山市堀止東(ほりどめひがし)に、さらに去年(2017年)7月には、和歌山市岡山丁(おかやまちょう)の岡公園に移築・保存されています。

また、新宮市熊野川町(しんぐうし・くまのがわちょう)の正覚寺(しょうがくじ)が所蔵し県立博物館に保管されている「那智参詣曼荼羅(なちさんけいまんだら)・熊野観心十界曼荼羅(くまのかんしんじっかいまんだら)」は、江戸時代に絵師によって描かれた熊野詣(くまのもうで)や仏教の教えを伝える絵画で、熊野比丘尼(くまのびくに)の絵解きに用いられたとされています。

このほか、熊野灘(くまのなだ)の捕鯨の様子を描いた「紀州熊野浦捕鯨図屏風(きしゅうくまのうら・ほげいずびょうぶ)」や、高野山金剛峯寺(こんごうぶじ)の境内から出土した「地鎮・鎮壇具(じちん・ちんだんぐ)」が県指定の有形文化財に、また、みなべ町の須賀神社(すがじんじゃ)で毎年10月に営まれる「須賀神社の秋祭(あきまつり)」が、無形民俗文化財に指定されることになりました。

一方、国の重要文化財や史跡に指定された岩出市(いわでし)の「旧・和歌山県議会議事堂」と、新宮市(しんぐうし)の「熊野速玉祭(くまのはやたまさい)」「熊野御燈祭(くまのおとうまつり)」それに、御坊市(ごぼうし)の「塩屋王子跡(しおやおうじあと)」と田辺市の「芳養王子跡(はやおうじあと)」の5件は、いずれも県指定が解除されます。

これにより、県の指定文化財は582件となります。