第28回南方熊楠賞 神社合祀研究の桜井治男氏(写真付)

2018年03月14日 19時54分 ニュース, 社会

和歌山が産んだ知の巨人、南方熊楠が研究していた民俗学や博物学の分野で顕著な業績のあった研究者に贈られる第28回南方熊楠賞に、皇學館大学大学院特別教授で、宗教学が専門の桜井治男(さくらい・はるお)さん69歳が選ばれました。

櫻井治男さん(提供:田辺市)

南方熊楠賞は、田辺市と南方熊楠顕彰会が、熊楠の没後50年を機に、1991年度から始めた事業で、毎年、この時期に受賞者を発表しています。

今年は、明治末期に政府が推し進めた神社合祀の政策について、具体的な内容や、地域住民の受け止め方などを研究してきた桜井さんが選ばれました。

選考委員会は、「神社合祀の事情を明らかにし、ほとんど注目されていなかった合祀後の地域社会の様相や祭礼行事の持続と変容を解明した」と評価しました。

31人目の受賞者となった桜井さんは、受賞に際し、「熊楠は、天・地・人の諸事情を注意深く見つめ、考えをめぐらせた。私も地域に密着しつつ、小さな森の姿を丹念に見続けることで、新たな視野を広げていきたい」というコメントを寄せました。

第28回南方熊楠賞の授賞式は、5月12日の午後1時半から田辺市の紀南文化会館小ホールで開かれ、桜井さんによる記念講演も行われます。