ブドウハゼの樹齢調査で結果報告会(写真付)

2018年03月14日 19時55分 ニュース, 社会

紀美野町の山林で見つかったブドウハゼの原木とみられる木の樹齢を調べた和歌山県は、おととい(3/12)、調査依頼を受けた高校で、生徒に対し、5センチの樹木に、80年から90年の年輪が刻まれていたことを報告しました。

調査結果の報告会(2018年3月12日・りらで)

ブドウハゼの原木は、江戸時代末期に、いまの紀美野町の山林で、他より大きな実をつけるハゼの木として発見されたのが始まりとされ、明治時代には、この地域を支える大きな産業となり、和歌山県の天然記念物にも指定されましたが、昭和30年代に枯れたとされていました。しかし、地元の人から「いまもブドウハゼの原木が生えている」という話を聞いた、紀美野町にある、りら創造芸術高校の生徒らが、去年2月から県職員らとともに現地調査を行い、原木が残っている可能性を突き止めました。そして、県林業試験場の職員が、去年12月、紀美野町の現地を訪れ、りらの生徒らが見守る中、幹に小さな穴を開けて樹木の一部を取り出しました。

おとといの報告会では、県海草振興局・林務課の佐野豊(さの・ゆたか)さんが調査結果を説明し、「取り出せた樹木は、表面近くの5センチほどで、木の中心部は空洞だった可能性が高いものの、樹木を薄く切って顕微鏡で樹齢を調べたところ、5センチの成長で、80年から90年ほど経過していることがわかった」と報告しました。

報告を聞いた、りら創造芸術高校1年の三木明音(みき・あかね)さんと横田沙羽子(よこた・さわこ)さんは、「取り出せた樹木は5センチしかなかったのに、一生懸命、調べてくれてとてもうれしかった。幹の中は空洞になっているようだったので、今回の調査で樹齢がわかるとは思っていませんでしたが、表面近くの年輪がわかって驚きました」と話していました。

ブドウハゼと和ろうそくを手に持つりらの生徒2人

原木とみられる木が、天然記念物に指定されていたブドウハゼの原木だとすれば、文献などから、200年近い樹齢があるものとみられています。

佐野さんは、原木とみられる木の近くにあるブドウハゼの樹齢の調査結果も踏まえ、個人的な見解として、「原木とみられる木は、150年以上の樹齢があると推測されるので、今回の調査では、はっきりわからなかったが、年輪だけで言えば、原木に近づいているのではないか」と話しました。

また、今後について、県は、原木とみられる木の空洞になっていない部分を探し、樹齢の確定調査ができないか、その可能性を検討することにしています。一方、りら創造芸術高校では、大学に協力を依頼してDNA調査を行う準備を進めています。