県内民間企業ではじめての「イクボスセミナー」(写真付)

2018年03月15日 19時28分 ニュース, 社会

仕事と家庭を両立する「イクボス」について理解を深める出前講座がこのほど和歌山市の企業ではじめて開かれました。

天野勉さんが講演

子育て環境の充実を目指す和歌山市は、今年度(2017年度)から、希望する市内の企業や団体に講師を派遣し出前講座を行うことになりました。今回、県内の民間企業としてはじめて出前講座が開かれたのはことし(2018年)厚生労働省から県内初となる「子育てサポート特例認定企業」に認定されるなど、子育てしやすい職場環境づくりに取り組んでいる和歌山市有本(ありもと)の太洋工業です。

おととい(13日)、太洋工業本社で開かれたセミナーには、細江美則(ほそえ・よしのり)社長をはじめ、管理職級の社員らおよそ35人が参加しました。セミナーでは、3人の子どもを持つ社会保険労務士で「ファザーリングジャパン関西」理事の天野勉(あまの・つとむ)さん41歳が、これからのマネジメントに求められることや、「イクボス」の心得について講演しました。

この中で、「産休から早期に復職した営業職の女性を体への負担を考えて内勤に異動させたところ女性が意欲を失って退職してしまった」という例を紹介し、「きちんと話を聞いていれば防げた事例だ。普段から上司が自己開示をすれば部下も自分のことを話しやすくなり、相談しやすい風土ができる」と話しました。そして、「これからは、『部下の価値観や大切にしていること』を踏まえたマネジメントが求められる。できることから1つずつ進めていく姿勢が大切」とアドバイスしました。

セミナーのあと、全員で「宣言書」にサインして「イクボス宣言」を行い、決意を新たにしました。細江社長は「時代の変化に合わせて、できることから積み重ね、働きやすい職場にしたい」と話していました。

細江社長らが「イクボス宣言」