風力発電の環境影響評価審査会(写真付)

2018年03月22日 19時30分 ニュース, 政治, 社会

海南市(かいなんし)や紀美野町(きみのちょう)などの山間部で設置が計画されている風力発電施設の環境への影響について、専門家らの意見を聞く審査会が、きょう(22日)午後、和歌山市の県民文化会館で開かれました。

きょうの審査会のもよう(3月22日・和歌山県民文化会館)

この審査会は、和歌山県の環境影響評価条例に基づいて設置されたもので、事業者が風力発電施設の設置申請を県知事に行う際に作成した、周辺の環境への影響や対策などを記した資料に不明な点や不十分な点は無いか、環境や動植物、地質、まちづくりなどを研究している大学教授ら専門家13人による委員が審査するものです。

きょうの審査会では、東京の事業者が海南市・紀美野町・有田川町(ありだがわちょう)にまたがる地区と、紀の川市と紀美野町にまたがる地区にそれぞれ設置を計画している、2カ所の風力発電施設について議題にあがり、はじめに事業者がスライドを使って設置する場所の地図や想定出力、超低周波音の数値、水質への影響などを委員に説明しました。

これに対し、委員からは「超低周波の騒音の測定値が風車1台分では不十分。例えば10台設置するなら10台分の数値をちゃんと示すべき」「風車のコンクリートの土台が丸見えでは景観への影響が大きすぎる。客土と植栽をしっかりして欲しい」といった指摘がありました。

また別の委員が「当初2カ所であわせて72基風車を設置する計画が、住民の反対運動などを受けて半数近くにまで削減されているのはなぜか。見通しが甘いのではないか」と尋ねると、事業者は「半減しても事業性が成り立つと考えている。設置台数と事業性のバランスを考えていく」と答えていました。

きょうの審査会は公開で行われ、傍聴に訪れたおよそ20人の市民が委員と事業者のやりとりを見守りました。

今後も委員会の開催や環境アセスメントなどを行い、慎重な審査が行われる見通しです。