紀の川市西脇斜面崩落・調査検討会が結論(写真付)

2018年03月29日 19時36分 ニュース, 政治, 社会, 防災

住民1人が死亡した、台風21号などによる紀の川市西脇(にしわき)の斜面崩落の原因を調べている和歌山県の第4回調査検討会が、きょう(29日)午後、和歌山県民文化会館で開かれ、会長を務める京都大学の大西有三(おおにし・ゆうぞう)名誉教授は「盛り土によって地盤のバランスが崩れたところへ、台風21号の豪雨で地下水の水位が上昇したうえ、周辺の地盤に点在するもろい層が土砂の崩落を引き起こした可能性が高い」とする結論を出しました。

4回目の会合のもよう(3月29日・和歌山県民文化会館)

4回目の検討会は、委員6人のうち大西会長ら4人と県の森戸義貴(もりと・よしたか)県土整備部長ら当局者らが出席して非公開で行われ、西脇地区の斜面崩落箇所の調査検討状況の総括が行われました。

その結果、農道の斜面崩落の原因について、調査検討会は、盛り土が重荷となって地盤のバランスが崩れた上に、台風21号による記録的な豪雨が降って地盤の地下水の水位が上昇したことに加え、ことし(2018年)に入って行った土壌のサンプル調査で判明した斜面周辺のもろい地盤の存在が合わさって、斜面の崩落につながった可能性が高いとする結論を出しました。

その上で調査検討会は、今後、県に対して、これまでの調査のとりまとめを行うとともに、今後の復旧や農道整備についても、委員や地元住民の意見を十分加味して行うことなどを提言しました。

終了後会見する森戸県土整備部長(左)と大西会長(右)

森戸県土整備部長は「今後の復旧などで引き続き委員の助言が必要と判断される場合は、検討会の招集を考えたい」と話しました。

この問題をめぐり和歌山県は、死亡した住民の遺族に対し直接謝罪し、今後の対応を検討しています。