田辺市殺人死体遺棄、長女夫婦に11~13年の実刑判決

2018年03月30日 20時12分 ニュース, 事件・事故・裁判

父親を殺害して遺体を田辺市の山に遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた長女夫婦に対する裁判員裁判の判決公判がきょう(30日)開かれ、和歌山地方裁判所は夫に懲役13年、長女に懲役11年の実刑判決を言い渡しました。

殺人と死体遺棄の罪に問われたのは、田辺市の無職、柴田幸江(しばた・ゆきえ)被告25歳と、夫で無職の大幸(ともゆき)被告32歳の2人です。

判決によりますと、2人は共謀しておととし12月6日未明、上富田町の当時の自宅で、就寝中だった幸江被告の父親の場谷忠善(ばたに・ただよし)さん当時50歳の首付近を包丁で刺して殺害したあと、遺体をブルーシートに包んで車で運び、龍神村の山中に遺棄しました。

裁判で、大幸被告は起訴内容を全面的に認めていた一方、幸江被告は殺人罪について否定し、殺意と共謀の有無が争点となりました。

きょうの判決公判で、和歌山地方裁判所の武田正(たけだ・ただし)裁判長は幸江被告について、「被害者の足を押さえるなど犯行に寄与しているほか、大幸被告が被害者を殺害することを分かった上で終始これに沿う行動をした」と指摘し、「被害者からの日頃の叱責から同居生活に限界を感じたものだが、周囲に相談するなどの解決策をとらずに殺害したことは短絡的で強い非難に値する」と述べました。

その上で、大幸被告に懲役16年の求刑に対し懲役13年、幸江被告に懲役13年の求刑に対し懲役11年の実刑判決をそれぞれ言い渡しました。