憲法を考える夕べ 前川氏と寺脇氏が講演(写真付)

2018年05月02日 19時03分 ニュース, 政治, 社会

あす5月3日の憲法記念日を前に、毎年恒例の憲法を考える夕べがこのほど(4/27)、和歌山市で開かれ、前の文部科学事務次官の前川喜平(まえかわ・きへい)さんが、元・文部科学官僚で、京都造形芸術大学教授の寺脇研(てらわき・けん)さんとともに講演しました。

講演する前川さん

これは、青年法律家協会和歌山支部が1984年から毎年、開いているもので、今年は「これからの日本 憲法と教育の危機」と題して講演と討論が行われました。

この中で、前川さんは、「2006年に教育基本法が改正されて以降、憲法13条で認められている個人の尊厳がないがしろにされているのではないか。いまは、自分で判断するのではなく、すでに存在するルールを守ることや、国家など集団への帰属が強調されていて非常に問題がある」と指摘しました。

また、前川さんは、今年2月に名古屋市の中学校で行った授業の内容を、文部科学省が、名古屋市教育委員会に報告するよう求めた件について、「教育の自主性を侵す、政治による不当な介入だ」とした上で、「こうしたことは、全国で起きてもおかしくない状況になっている」と話しました。

講演する寺脇さん

そして討論会では、寺脇さんが、この問題について、「政治家が介入しない防御システムとして教育委員会制度があったが、戦後、初めてこのようなことが起きた。教育委員会制度が踏みにじられようとしている」と強調しました。

会場はいっぱい(討論の様子)

会場となった和歌山市の県民文化会館大ホールには、およそ1500人が訪れ、時折、ユーモアを交えて展開する2人の話に聴き入っていました。