日本遺産に広川町の「百世の安堵」が認定(写真付)

2018年05月24日 20時55分 ニュース, 政治, 社会, 防災

文化庁は、きょう(24日)今年度(2018年度)あらたに日本遺産に認定された全国13のストーリーを発表し、和歌山県からは広川町(ひろがわちょう)の偉人・濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)の「稲むらの火」の逸話にまつわる防災に関する史料をまとめた「百世の安堵(ひゃくせいのあんど)~津波と復興の記憶が生きる広川町の防災遺産」~が選ばれました。

万歳三唱で登録を祝う町職員ら(5月24日・広川町役場)

江戸時代、安政の南海地震の際、稲わらに火をつけて村人に津波の襲来を知らせ命を救った、濱口梧陵ゆかりの濱口家住宅(はまぐちけじゅうたく)や、広村堤防(ひろむらていぼう)、濱口梧陵記念館のほか、毎年11月5日に営まれる「津浪祭(つなみまつり)」などで構成され、江戸時代から広川町に伝わる防災の遺産と災害の記憶を物語るとともに、のちに「世界津波の日」の制定に結びつくなど、世界に防災を啓発するストーリーとして、高く評価されたものです。

日本遺産認定を受け、きょう午後1時、広川町役場に記念の横断幕が掲げられ、公務で東京へ出張中の西岡利記(にしおか・としき)町長に代わって、星畑太嗣(ほしばた・たいじ)副町長ら職員が万歳三唱で祝福しました。

広八幡神社にある濱口梧陵の碑

西岡町長は「大変名誉なことで町民と喜びを分かち合いたい。『稲むらの火』の物語に代表される防災文化や防災遺産が今も息づいていることが高く評価された」とコメントしました。

また、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事も「濱口梧陵の伝説や功績を地元住民が大切に守り、世界津波の日の制定にまでつながった事を高く評価してもらえたことは大変意義深い。今後、国内や海外での津波防災意識の更なる向上や、広川町の観光振興につながって欲しい」とコメントしました。

一方、同じく今年度の日本遺産を申請していた、日高川町(ひだかがわちょう)や田辺市(たなべし)、御坊市(ごぼうし)などによる「今も息づく『語り』~安珍(あんちん)と清姫(きよひめ)がたどった道~」と、和歌山市や紀の川市、那智勝浦町(なちかつうらちょう)などによる「観音巡礼の根源・西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)観音巡礼~1300年間継承されてきた『巡礼』の原風景~」は登録されませんでした。

和歌山県内での日本遺産認定は、これで4件目となりました。