史跡・和歌山城に「扇の芝」を追加指定へ(写真付)

2018年06月15日 21時02分 ニュース, 政治, 社会

国の文化審議会はきょう(15日)、和歌山市の国指定史跡「和歌山城」に、城の南西側の「扇の芝(おうぎのしば)」と呼ばれた場所の一部を追加指定するよう、文部科学大臣に答申しました。

扇の芝付近の外観(※和歌山市提供)

今回追加指定が答申されたのは、和歌山城の南西で「追廻門(おいまわしもん)」の南にある、和歌山市雑賀屋町東ノ丁(さいかやまち・ひがしのちょう)の扇の芝と呼ばれるおよそ50平方メートルの敷地です。

「紀伊国名所図会(きいのくに・めいしょずえ)」に描かれ、現在は商店などが建っている扇の芝は、その名の通り江戸時代には芝地で、城の北西から南西には堀がなかったことから、見通しを確保する軍事的な役割と、江戸末期の弘化(こうか)3年・1846年に落雷で天守が消失し、4年後の嘉永(かえい)3年・1850年に再建する際のメンテナンスヤードとなる「御普請所(ごふしんじょ)」の役割を併せ持つなど、和歌山城との一体性が強い敷地として、紀州徳川家が維持管理を行ってきた場所です。

扇の芝の整備イメージ図(※和歌山市提供)

和歌山市は「まちなみ景観の形成プロジェクト」の中に扇の芝の復元を盛り込むなど、観光地としての和歌山城の価値を高める方針を示していて、扇の芝の追加指定を弾みにしたい考えです。

なお、今回の追加指定による、和歌山県内の国指定史跡の件数は特別史跡1件を含めて26件のままで、変更はありません。