「高野山・有田川流域の農林業システム」世界農業遺産めざす(写真付)

2018年06月16日 19時58分 ニュース, 社会

有田川町とかつらぎ町、それに高野町を結ぶ有田川流域の農林業システムの「世界農業遺産」への認定を目指す協議会の設立総会が、きょう(16日)有田川町で開かれました。

(右から)平野・高野町長、中山・有田川町長、養父教授

急峻な山々に囲まれた有田川流域では、限られた土地や資源、そして川の恵みを活かし、世界遺産・高野山の宗教文化を支える仏花「コウヤマキ」の栽培や、信仰に結びついた食文化、有田川町が日本一の生産量を誇る山椒の栽培、棚田での稲作や、豊作を祈願し高野山に感謝する民俗芸能「御田舞(おんだまい)」などの農林業や文化が育まれ、高野山を中心とした自然と人の共生システムが形成されてきました。

協議会は、独自の農業システムの「世界農業遺産」への認定と地域ブランド力の向上を目指すもので、県や3町の関係者、それに農林業や文化継承の専門家らおよそ40人で構成されています。

きょう午前10時から、有田川町清水の清水文化センターで開かれた設立総会では、会長を務める有田川町の中山正隆(なかやま・まさたか)町長が「農業遺産に認定されることで、地域に自信と誇りを持て、地域活性化や産業振興に繋がる」と挨拶したほか、副会長で高野町の平野嘉也(ひらの・よしや)町長が「有田川流域の力を合わせて伝統文化を次の世代に受け継いでいく責任がある」と話しました。

また、協議会のメンバーで和歌山大学システム工学部の養父志乃夫(やぶ・しのぶ)教授が申請内容の仕組みや特徴について解説し、「世界でも他にはない智恵と努力の結晶がこの地に根付いている」と期待を込めました。

協議会は、今月(6月)、農林水産大臣に認定申請書を提出し、来年(2019年)2月の「日本農業遺産」への認定と「世界農業遺産」への推薦を目指して周知活動などに取り組むということです。県内では「みなべ・田辺の梅システム」が2015年に「世界農業遺産」に認定されています。