後遺症からの運転再開に向けた実車診断(写真付)

2018年08月30日 20時37分 ニュース, 交通

病気やけがの後遺症がありリハビリ中の人が、車の運転再開を目指す上で運転の能力に問題がないかを調べる検査が、きょう(30日)海南市の自動車学校で行われました。

指導員と作業療法士も同乗して教習コースを運転

これは、運転免許を更新する際に必要な診断書を医師が作成する際の判断材料にしてもらおうと、和歌山市毛見のリハビリ施設「琴の浦リハビリテーションセンター」が海南市且来の自動車学校「ドライビングスクールかいなん」に依頼して行ったものです。きょうの検査には、ことし(2018年)5月に脳卒中になり軽い言語障害が残る中、運転再開を目指す和歌山市の48歳の男性が参加しました。

男性は、教習車に乗り込んで見通しの悪い交差点やカーブなどを走行し、同乗した指導員と作業療法士が「道の真ん中を走行できているか」や「アクセルとブレーキの踏み替えの速さ」「体に震えがないか」などを確認しました。続いて、運転シミュレーターを使って信号機や標識への注意力などを検査し、男性は「3か月ぶりの運転で緊張しましたが、落ち着いてできました。また運転ができれば安全運転を心がけたい」と話していました。今回の指導員と作業療法士の診断結果を踏まえて医師が患者の診断書を作成し、免許の更新時の判断に活用されるということです。

運転シミュレーターでの検査

県作業療法士会の鍵野将平(かぎの・しょうへい)理事は「机上の検査だけではなく実際に運転してみないと本当に安全かどうか分からない部分が多くある。和歌山県では車が重要な生活の足になっていて運転再開の希望者も多いので、この取り組みを県内全体に広げていきたい」と話していました。

また、ドライビングスクールかいなん教務・検定課の三澤英彰(みさわ・ひであき)課長は、「免許は長く持ってほしいが、事故があっては意味がありません。教習所での評価が自信に繋がるのであれば今後も協力したい」と話していました。