日本トルコの友情交響曲に 海南市アマ音楽家・米で11月公演

2018年09月17日 21時08分 ニュース, 事件・事故・裁判, 政治, 社会, 経済

1890年に串本町沖で沈没したオスマン帝国・現在のトルコの軍艦エルトゥールル号の乗組員を、住民が救助した日本とトルコの友好をテーマに、海南市のアマチュア音楽家が、交響曲「友情」をつくり、アメリカ・ニューヨークにある音楽の殿堂カーネギーホールで開催される11月の無料公演に備えています。

音楽家は、海南市のガス製造販売会社社長、向山精二(むかいやま・せいじ)さん72歳で、「両国の絆は、郷土の誇り。世界に知らせたい」と意気込んでいます。

向山さんは、沈没からおよそ1世紀後の1985年、イラン・イラク戦争でテヘランに取り残された日本人をトルコ航空の特別機が救出した、この恩返しの歴史を曲の前半に「九死に一生」として描き、後半は、沈没の悲劇を「エルトゥールル号の軌跡」と題して作曲しました。

和歌山県の自然や歴史などをモチーフに、さまざまな作詞・作曲を手がけてきた向山さんは、両国の友好関係120周年だった2010年、当時の串本町長の依頼を受け、およそ10か月かけて交響曲を完成させました。

これまでトルコ国内などで公演されてきましたが、今回の公演は、在米トルコ人らでつくる交響楽団などの協力を得て実現し、ニューヨーク在住の日本人の少年少女合唱団も一部参加します。

公演の舞台となるアメリカは、トルコ在住のアメリカ人牧師の拘束問題などを巡って、トルコとの対立が先鋭化していて、向山さんは、「日本とトルコは、命を懸けてお互いを助け、友情を育んできた。曲を通じて、今のぎくしゃくした世界に平和を訴えたい」と話しています。