日高町、埋蔵文化財の城跡を無断造成、一部破壊(写真付)

2018年10月19日 19時54分 ニュース, 社会

日高町が、県の埋蔵文化財に指定されている城跡を県の許可を得ずに無断で造成していたことがわかり、きょう(19日)町が記者会見を開いて陳謝しました。

玉井教育長(右)らが陳謝

日高町は、南海トラフ巨大地震による津波に備えて、沿岸部に近い「比井(ひい)地区」の高台に、およそ1000人が避難できる広場と避難道の整備を4年前(2014年)から進めています。ところが先月(9月)、県からの指摘でこの場所が、県が指定している埋蔵文化財「天路山(てんじやま)城跡」の包蔵地(ほうぞうち)にあたることがわかりました。

町によりますと、町が独自に作成した地図で包蔵地の範囲が本来よりも狭く記されていたため正確な位置を勘違いしたことが原因で、県の許可を得ずに造成を進めた上、山ののり面を切り崩す過程で、城跡の「本丸」や「二の丸」の一部を破壊してしまったということです。

造成が進められてた現場・頂上付近が「本丸」にあたる

これを受けてきょう午前、日高町教育委員会の玉井幸吉(たまい・こうきち)教育長らが記者会見を開き「国民の財産である文化財を破壊し、誠に申し訳ありません」と陳謝し、再発防止を誓いました。

町は、当時の担当職員の処分を検討するとともに、県と協議して、計画の変更も含めて今後の対応を決めることにしています。町が進めている計画は、「比井漁港漁村再生交付金事業」の一環で、総額11億5000万円あまりを投じ3年後(2021年度)の完成を目指していました。