広川町で稲むらの火祭り 海外の高校生が参加(写真付)

2018年10月29日 20時00分 ニュース, 社会, 防災

江戸時代末期の安政の大地震による津波から村人を救ったとされる故事にちなんだ「稲むらの火祭り」が、昨夜(10/28)、広川町で開かれ、今年は、海外の高校生も参加し、火のついたたいまつを持って練り歩きました。

今年は海外の高校生も参加

「稲むらの火祭り」は、1854年の安政の南海地震で津波が発生した際、稲わらに火をつけて村人を高台に避難させ、命を救ったとされる広川町出身の偉人、濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)の功績を後世に伝えるとともに、防災意識を高めようと、地元の有志でつくる稲むらの火祭り実行委員会が毎年、主催しているもので、今年で16回目でした。

稲むらの火を暗唱する広小学校5年生

午後5時から広川町役場前で行われた式典では、広川町立広小学校の5年生が、「稲むらの火」を朗読した後、濱口梧陵の末裔でヤマサ醤油会長の濱口道雄(はまぐち・みちお)さんらが、稲むらの火からかがり火をつくると、そのかがり火から火をもらった地元の人たちとともに、今月31日から和歌山市で始まる「世界津波の日高校生サミット」に参加する海外47か国の高校生およそ250人もたいまつに火をつけて手に持ち、広川町役場前から広八幡神社までおよそ2キロを練り歩きました。

採火する濱口氏(中央)ら

たいまつに火をつけて出発

ブラジルの男子高校生とインドネシアの女子高校生は、「とてもきれいで、これまでに見たことのない独特の行事」「日本人ではないけど、この祭りに参加できて祭りの大切さも分かってよかったです」と感激した様子で話していました。

海外の高校生と一緒にサミットに参加する予定の県立耐久高校2年の生徒は、「たいまつは重かったですが、とても楽しかったです。海外の高校生と少ししゃべりましたが、自分の英語が伝わったので、うれしかったです」「地元は湯浅町なので初めて参加しましたが、普段体験できないことで、びっくりしました。サミット本番に向けて緊張していますが、発表の練習をしてきたので、楽しみたいと思います」と話していました。

暗闇の中をたいまつの行列が続く

「世界津波の日高校生サミット」は、今月31日と来月1日の2日間、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれます。