世界津波の日・広川町で「津浪祭」(写真付)

2018年11月05日 20時47分 ニュース, 社会, 防災

「世界津波の日」のきょう(5日)、広川町で「津浪祭(つなみまつり)」が開かれ、「稲むらの火」の逸話で知られる濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)を偲ぶとともに、過去の津波で犠牲になった人々の冥福を祈りました。

広村堤防に土盛り

「津浪祭」は、江戸末期の「安政の大地震」の際、稲むらに火を放って大津波を知らせ、当時の広村(ひろむら)、現在の広川町の人々を救った濱口梧陵の功績を讃え、町の安全を祈願するもので、「安政の大津波」の50回忌にあたる1903年に始まり、ことし(2018年)で116回目です。

津浪祭に先立って、きょう午前8時半頃から、地元の広(ひろ)小学校6年生と耐久(たいきゅう)中学校3年生の児童・生徒らあわせておよそ100人が、梧陵が私財を投じて建設した「広村堤防」に土盛りを行いました。

このあと、堤防近くの漁港前で神事が行われ、広川町の西岡利記(にしおか・としき)町長や来賓らが玉串を捧げたあと、西岡町長が、「広村堤防」脇の梧陵の石碑「感恩碑」に花を手向けて、功績を偲びました。

漁港前で神事が行われた

西岡町長が感恩碑に献花

神事のあと、西岡町長は「今朝も先日も地震があり、南海トラフ巨大地震はいつ起きてもおかしくない。『地震が来れば津波が来る。津波が来れば高台へ逃げる』ということを、ずっと心にとどめてほしい」と呼びかけました。土盛りをした広小学校の6年生の女子児童は「これからも堤防を大切にしようという気持ちで土を盛りました」と話していました。

挨拶する西岡町長

「津浪祭」のあとは津波を想定した避難訓練が行われ、広小学校の児童は、学校から近くの「廣八幡神社(ひろはちまんじんじゃ)」へ避難する訓練を、耐久中学校の生徒は、地震により鉄道が緊急停止し、線路へ降りて避難する訓練をそれぞれ行いました。