野長瀬晩花らの「国画創作協会」100周年全貌展

2018年11月06日 19時06分 ニュース, 社会

田辺市中辺路町(なかへちちょう)出身の画家・野長瀬晩花(のながせ・ばんか)ら、大正から昭和にかけて新しい日本画の創作を目指した画家たちによる「国画創作協会(こくがそうさくきょうかい)」の創立100周年記念の展覧会が、和歌山県立近代美術館で開かれています。

今から100年前の1918年・大正7年に、野長瀬晩花や小野竹喬(おの・ちっきょう)、榊原紫峰(さかきばら・しほう)ら5人の若手日本画家が京都に集まり、既存の価値観にとらわれない自由な創作を目指す「国学創作協会」を設立し「生ルヽ(うまるる)モノハ藝術(げいじゅつ)ナリ」と宣言するとともに、野心的な作品を発表し、物議を醸しました。

会員らの作風は、日本画の画材を用いつつ、西洋画の手法を採り入れながら、風景や人物、動物などを描いています。

このうち野長瀬晩花は、オレンジや赤をアクセントに用いることで人肌の立体感をリアルに表現しています。

また小野竹喬の作品は、紗(しゃ)がかかったような色合いの風景画が中心で、キャンバスに描かれた油絵のような温かみを持った作風に仕上げています。

県立近代美術館の宮本久宣(みやもと・ひさのぶ)主査学芸員は「当時30代くらいの若い画家たちによる革新的な創作意欲を反映した絵画は、現代でも通じるところがあると思います」と話しています。

この展覧会は、来月(12月)16日まで、和歌山市吹上の県立近代美術館で開かれています。

期間中の今月10日と来月9日には、学芸員による展示解説が行われるほか、来月1日には、子どもを対象にした鑑賞会も開かれる予定です。