「現代の名工」に県内から3人

2018年11月14日 19時00分 ニュース, 社会

卓越した技能を持った職人を表彰する厚生労働省の今年度(2018年度)の「現代の名工(めいこう)」に、和歌山県内から3人が選ばれました。

「現代の名工」に選ばれたのは、和歌山市の手かじ鋳造工、林伸昭(はやし・のぶあき)さん58歳と、高野町の造園工、山本聰洋(やまもと・としひろ)さん62歳、それに、和歌山市のボイラーオペレーター、福江敦志(ふくえ・あつし)さん62歳の3人です。

林伸昭さんは、長年、理美容用ハサミの設計などで培った技能を生かし、刃の靭性を保ちつつ、刃先のみに高い硬度と耐摩耗性を備えたハサミの開発に成功し、理容バサミのメンテナンスフリー化を実現しました。また、手作業での仕上げ加工と伝統的な製造技法を融合したハサミづくりの伝承にも貢献しました。

山本聰洋さんは、伝統的な日本庭園技法を根底としながら、庭園の設計や施工に、コンピューターによる三次元計測を導入するなどして独自の世界を展開しました。また、2003年から県造園建設業協会の会長として県発注の公共造園工事に尽力し、造園業界の後進の育成にも貢献しました。

そして、福江敦志さんは、鉄鋼を製造する過程で大量に発生する副生ガスの安全な管理に卓越し、日本で初めて「カスケード型排熱回収ボイラー」から発生する蒸気の有効利用を考案して、製鉄所における蒸気運用の安定化に貢献しました。

今年度の「現代の名工」には全国で150人が選ばれ、1967年(昭和42年)の創設以来、和歌山県からの受賞は43人となりました。表彰式は、おととい(11月12日)、東京のリーガロイヤルホテル東京で行われました。