築野食品企画「コメの国際シンポジウム」京都で開催(写真付)

2018年11月29日 19時45分 ニュース, 社会, 経済

コメをテーマにした国際シンポジウム「コメとグローバルヘルス」が、きょう(29日)京都市左京区の「国立京都国際会館」で開かれ、世界各国の研究者らが、コメの栄養価や生産の現状などについて講演しました。

このシンポジウムは、コメの価値を高めようと、全国のコメの研究者らでつくる組織委員会が主催し、かつらぎ町の食品会社「築野(つの)食品工業」が企画運営するもので、1998年の京都大会、2008年の和歌山大会に続いて10年ぶり3回目の開催です。

きょう午前9時から開かれた開会式では、組織委員長を務める、東北大学の宮澤陽夫(みやざわ・はるお)名誉教授が「コメは3大穀物の1つで、世界の多くの人が主食にしている。健康や長寿に貢献するコメについて考え、実り豊かな成果を上げましょう」と挨拶したほか、築野食品工業の築野富美(つの・ふみ)社長が「コメは我々の生命そのもので、米糠(こめぬか)には奇跡的な力がある。『Rice is Life』の重要性を認識し、社会の明るい未来に貢献していきたい」と挨拶しました。

宮澤陽夫・東北大名誉教授

築野富美・築野食品工業社長

続いて基調講演した宮澤名誉教授は、気候変動による異常気象の問題を挙げ「今後、豪雨や干ばつに耐えられる品種への切り替えが必要だ」と指摘したほか、コメには、がんの増殖を抑制する「トコトリエノール」など多くの栄養素が含まれ機能性に富んでいることを説明しました。また、高野山大学の生井智紹(なまい・ちしょう)名誉教授は「東洋文化における米」と題して講演し、西洋化する若者の食生活の再考を呼びかけました。

きょうはこのほか、世界各国の研究者がコメを取り巻く経済や、和食の魅力など幅広いテーマで講演し、世界およそ20か国・400人の参加者がコメへの考えを深めていました。

会場では、築野食品工業が販売しているこめ油や米糠石鹸、こめ油を使って生産されている他社の製品なども展示され、海外からの参加者らが写真に収めるなどして熱心に見入っていました。

展示コーナー