高野山ケーブル新旧入替え作業、3代目に感謝の読経(写真付)

2018年12月08日 19時41分 ニュース, 交通

およそ半世紀ぶりに新調される南海電鉄・高野山ケーブルカーの車両の入替え作業がきのう(7日)高野山駅で行われ、報道陣に公開されました。

搬出された3代目の旧車両に読経

高野山ケーブル南海鋼索(こうさく)線は、1930年の開業以来、南海高野線の極楽橋(ごくらくばし)駅と、山上の高野山駅との間800メートル、高低差328メートルを5分で結んでいます。3代目の旧車両は、1964年から54年間にわたって、延べおよそ5700万人を運び、老朽化のため、先月(11月)25日に惜しまれながら引退しました。

きのう高野山駅で行われた車両の入替え作業では、午前中、旧車両を大型クレーンで吊り上げて駅の外に置いたトレーラーに載せたあと、午後には、白い保護カバーを被せたスイス製の新型車両を吊り上げ、ゆっくりと線路上に下ろしました。そして、取り外された旧車両を前に高野山金剛峰寺の僧侶が読経して、およそ半世紀にわたる活躍を労いました。

高野山駅に上空から搬入される新車両

ホームに納まった新車両

4代目となる新車両のコンセプトカラーは、高野山の寺院「根本大塔(こんぽんだいとう)」をイメージした朱色で、内装には、木目調の装飾や広い窓ガラスを採用し、車椅子用のスペースを新設したことで1編成の定員は旧車両より80人少ない181人です。

新車両のイメージ(提供:南海電鉄)

南海電鉄・車両課の山田健太郎(やまだ・けんたろう)課長は「3代目の旧車両には感謝の気持ちでいっぱい。新車両は窓ガラスが広いので、眺望を楽しんでほしい」と話していました。

今後は、ケーブルカーの滑車や巻き上げ機などを刷新し、来年3月初旬に新車両での運行を開始する予定で、工事期間中は、橋本駅と臨時の高野山駅との間で代行バスが運行されています。