陸奥宗光・平等条約締結130年記念シンポジウム(写真付)

2018年12月08日 19時48分 ニュース, 社会

和歌山市出身の外交官で、のちに明治政府の外務大臣となった陸奥宗光(むつ・むねみつ)が、日本で初めてとなる平等条約をメキシコとの間に締結して130年を迎えたことを記念するシンポジウムが、きょう(8日)和歌山市で開かれました。

今から130年前の1888年(明治21年)、当時、駐米全権公使だった陸奥宗光は、日本にとって初めてとなる平等条約「日墨(にちぼく)修好通商条約」をメキシコと結びました。きょう午後、和歌山市の県立図書館・メディアアートホールで開かれたシンポジウムでは、元自衛官で外務副大臣の佐藤正久(さとう・まさひさ)氏が「陸奥宗光外務大臣が結んだ平等条約の想いと、これからの私たちの歩み」と題して基調講演し、およそ250人が聞き入りました。

講演する佐藤氏

佐藤氏は「資料を読めば読むほど、陸奥宗光の志の強さが分かり、今の私たちにも通ずるところがある。交渉の場では諦めたら絶対負けで、タイムリミットの中で強い気持ちを持ち、色々な想定を考えることが大切」と話しました。また、イラン・イラク戦争の復興支援に自衛隊の先遣隊長として出発する際のエピソードを交え、「隊員の家族の涙を見て、何が何でも戻ってくるという気持ちだった。自衛隊にも家族はいるし、『憲法違反』と言われても黙々と働く。いざという時に自衛隊が動ける環境を作ることが私たちの任務」と力を込めました。

このあと、シンポジウムを主催した「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」の臼井康浩(うすい・やすひろ)事務局長が、陸奥の功績やゆかりの深い県内のスポットを紹介したほか、郷土坂本家10代目当主の坂本匡弘(さかもと・まさひろ)氏や外務省中南米局中米カリブ課長の中野大輔(なかの・だいすけ)氏をパネリストに、「明治150年~新国家への夜明け~」と題したパネルディスカッションも行われました。