新宮市で「お燈祭」あす(6日)開催

2019年02月05日 19時17分 ニュース, 社会

熊野に春の訪れを告げる、新宮市(しんぐうし)の「お燈祭(おとうまつり)」が、あす(6日)行われます。

お燈祭は、今からおよそ2600年前に神武(じんむ)天皇が熊野を訪れた際、タカクラジノミコト(高倉下命)が松明(たいまつ)を持って道案内をしたという故事にちなんで、毎年2月6日に行われている世界遺産・神倉(かみくら)神社の例祭で、腰に荒縄を巻き、燃えさかる松明を持った「上り子(のぼりこ)」(又はあがりこ)と呼ばれる白装束の男らがゴツゴツとした538段の急な石段を駆け下ります。

あすは、夜明け前から正午ごろにかけて、締め込み姿の敬虔(けいけん)な上り子らが、熊野灘(くまのなだ)に面した王子ヶ浜(おうじがはま)でみそぎを行うほか、食事の際には豆腐や白米、かまぼこなど、白い食べ物以外は口にせず、身を清めます。

夕方になると、松明を持った上り子らが練り歩き、「頼むで」と声を掛け合いながら、世界遺産の熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)や阿須賀(あすか)神社などを参拝したあと、神倉神社のご神体「ゴトビキ岩」の前に集まり、神職の起こした火をともします。

午後8時ごろ、修験者のホラ貝を合図に山門が開かれ、燃えさかる松明を持ったおよそ2千人の上り子らが雄叫びを上げながら石段を駆け下り、祭りは最高潮を迎えます。

このとき、ふもとから神倉山(かみくらさん)を見ると、連なる炎が山を下る龍のように見えることから、民謡「新宮節(しんぐうぶし)」では「お燈祭は男の祭り、山は火の瀧、下り龍」と歌われ、祭が終わると、熊野に本格的な春が訪れると言われています。