紀美野町のヒダリマキガヤ群が県の天然記念物に(写真付)

2019年02月08日 19時53分 ニュース, 政治, 社会

和歌山県文化財保護審議会は、紀美野町(きみのちょう)の山林にある13本のヒダリマキガヤの木を、県指定文化財の天然記念物に指定するよう、きのう(7日)県教育委員会に答申しました。

紀美野町のヒダリマキガヤ群(※和歌山県教委提供)

ヒダリマキガヤは、カヤの一種の常緑針葉樹で、種の表面には左巻きのらせん状の線があることから、この名が付けられました。

ヒダリマキガヤの種子(※和歌山県教委提供)

種は通常のカヤよりも大きく、脂肪分も豊富に含まれるため、灯明や食用の油を採るためにかつて用いられていました。

このうち、紀美野町毛原(けばら)地区など8カ所にあるヒダリマキガヤの群生は全国的にも珍しく「紀伊続風土記(きいしょくふどき)」には、かつて高野山にカヤの種や種から採った油を献上していたことが記されるなど、高野山との関わりも深いことから、審議会では、学術上の価値が高く、地域の人々とも密接に繋がっているとして、県の天然記念物に指定するよう、県教育委員会に答申しました。

台風で倒壊した「しらかしの巨樹」(※和歌山県教委提供)

一方で審議会は、去年(2018年)の台風21号による強風で倒れた、紀の川市麻生津中(おうづなか)の九頭(くず)神社にある「しらかしの巨木」1本と、紀美野町田(た)の熊野(くまの)神社にある「しらかしの老大樹群」5本について、天然記念物の指定を解除することもあわせて答申しました。

これで、県内の指定文化財は581件となる予定です。