潮岬の小さな休憩所が人気、移民の歴史に驚き

2019年02月10日 18時45分 ニュース, 社会, 経済

本州最南端、串本町潮岬にある小さな無料休憩所が好評で、オープンから4年半で、およそ35万人が訪れています。

ここは、老朽化した前の施設にかわって、2014年7月に完成した「潮風の休憩所」で、太平洋を望む潮岬の望楼の芝生の中に立つ、赤い屋根に白い壁のかわいらしい洋風の建物です。

中には、休憩・展望スペース、トイレなどのほか、訪れた人に知ってもらおうと、オーストラリア北部への「真珠貝移民」の歴史が、多くの展示物とともに紹介され、関心を集めています。展示品は、真ちゅう製の潜水用ヘルメットや巨大な潜水服、羅針盤、大漁旗、また、真珠貝やボタンなど100点以上で、串本町から太平洋を南におよそ5000キロ、地球を4分の1周した彼方にあるオーストラリア北部のアラフラ海で、1870年以降、盛んに行われた高級ボタンの材料としての真珠貝の採取に携わった移民たちの苛酷な生活ぶりが分かります。漁の拠点となった木曜島(サーズデーとう)では、戦前だけでもおよそ800人の日本人が潜水病などで死亡し、このうち、およそ160人は串本町出身者だったといわれています。