虚偽文書作成の元県職員に懲役2年求刑

2019年02月14日 20時22分 ニュース, 事件・事故・裁判

和歌山県が発注した工事が終わっていないのに、完了したと偽った書類を作成し提出したとして虚偽有印公文書作成と行使などの罪に問われている元県職員の男の論告求刑公判がきょう(14日)和歌山地方裁判所で開かれ、検察は懲役2年を求刑しました。

虚偽有印公文書作成・同行使などの罪に問われているのは、県有田振興局・工務課の副主査だった、湯浅町のアルバイト、常岡克行(つねおか・かつゆき)被告33歳です。起訴状によりますと、常岡被告は去年(2018年)3月、有田市にある初島漁港の整備工事が期限までに終わらなかったことが発覚しないように、設計書を別の工事内容が書かれた書類と差し替え、検査を担当する県の職員に提出したなどとされています。

きょう午後行われた被告人質問で、常岡被告は文書を偽造した理由について「工事前の測量や設計の段階から遅れが重なり、ひとまず検査をやりすごしてから工事を完成させようと思った。失敗しても悟られまいと1人で抱え込んでしまう性格で、周囲に相談できなかった」と説明しました。

検察側は、「失敗を隠蔽するための利己的な犯行。県に財産的被害を生じさせ、県民の信頼を大きく損ねた」と指摘し懲役2年を求刑しました。これに対し弁護側は、「偽造文書は、日付を間違えるなどずさんな造りで計画性がない。課の中に漁港や港湾に精通した人がおらず相談しにくいなど、職場環境にも一因があった」と述べて執行猶予付きの判決を求めました。

判決は今月(2月)28日に言い渡されます。