海南市の「鈴木屋敷」復元に向け観世流の能楽師が謡曲奉納へ

2019年03月06日 20時10分 ニュース, 社会

海南市の藤白神社(ふじしろじんじゃ)の境内にある「鈴木屋敷(すずきやしき)」復元の気運を高めようと、今月(3月)10日、観世流(かんぜりゅう)の能楽師が謡曲(ようきょく)を奉納します。

鈴木屋敷は、平安時代から122代続いたとされる鈴木氏が代々暮らした屋敷で、全国の鈴木の苗字の発祥の地とされています。

老朽化のため、2021年度の完成に向けて復元が進められていますが、国の史跡に指定されていることから1億5千万円の工事費がかかり、国と県、それに海南市が6割、藤白神社が残りを負担することになっています。

海南市では、ことし(2019年)1月から企業版ふるさと納税を活用した寄付を呼びかけていて、軽自動車大手のスズキが寄付に応じるなど認知が広がり始めています。

このような流れの中、東京在住の観世流の能楽師で、かつて鈴木屋敷を訪れたことのある鈴木啓吾(すずき・けいご)さんが、去年(2018年)3月、国立能楽堂で鈴木姓にちなんだ謡曲「鈴木三郎重家(すずきさぶろう・しげいえ)」を上演し寄付を集めたことから、地元の有志が、藤白神社での鈴木啓吾さんの謡曲奉納を企画したものです。

奉納は、今月10日の午前10時から藤白神社の拝殿で行われ、鈴木さんが謡曲「鈴木三郎重家」など2曲を奉納します。

このあと、能楽ミニミニイベントや、県建築士会の中西重裕(なかにし・しげひろ)副会長のガイドで鈴木屋敷の見学会も行われます。

拝殿での奉納は関係者のみで行われますが、そのあとのイベントは誰でも無料で参加でき、主催者は多くの参加を呼びかけています。