湯浅町でスピノサウルスの化石発見 県立自然博物館発表(写真付)

2019年03月14日 19時51分 ニュース, 社会

和歌山県立自然博物館はきょう(14日)、湯浅町の海岸で魚食性恐竜スピノサウルス類の歯の化石が見つかったと発表しました。

記者会見のもよう(3月14日県立自然博物館)

スピノサウルス類の化石が国内で見つかったのは、1994年と2015年に群馬県神流町(かんなまち)で発見されたのに続いて3例目、西日本では初めてで、和歌山で恐竜の化石が見つかるのは2007年に続いて2例目です。

見つかった歯の化石は、長さおよそ14ミリ、最大幅およそ7ミリで、根元から先端にかけて細くなっています。分析した東京都市大学の中島保寿(なかじま・やすひさ)准教授によりますと、表面に複数の縦筋があるほか、エナメル質が厚いといったスピノサウルス類の特徴が見られるということです。

発見された歯の化石

博物館によりますと、スピノサウルス類は水辺で生活しながら水中を泳いで主に魚を捕食していたとされ、中には、背びれのような「帆(ほ)」を持ち体長15メートルにも及ぶ大型恐竜もいて、映画「ジュラシックパーク」シリーズにも登場しました。

スピノサウルス類のイメージ

スピノサウルス類の復元イメージ

化石を見つけたのは、大阪府東大阪市の会社員で小学生の頃から化石採集を続けている宇都宮聡(うつのみや・さとし)さん49歳で、去年(2018年)10月の午後1時頃、湯浅町の海岸にあった岩から発見しました。きょう午前、海南市船尾(ふのお)の県立自然博物館で記者会見した宇都宮さんは「みかんを買うために和歌山を訪れ、天気がよかったのでハンマーも持たずに革靴のまま探し始めた。岩を何気なく足で蹴って割れた石から化石を見つけたときは腰が抜けるかと思った」と興奮気味に話していました。

発見者の宇都宮聡さん

また、県立自然博物館の高須英樹(たかす・ひでき)館長は「古生物学的に貴重なもの。和歌山の宝として公開したい」と話し、古生物担当の小原正顕(おはら・まさあき)主査学芸員は「和歌山では10年以上恐竜の化石が出ていなかったので嬉しい。和歌山における恐竜の情報が少ないので今後も更なる発見を目指したい」と話していました。

県立自然博物館では、同時に採集した破片を繋ぎ合わせて化石を修復した上でことし(2019年)の夏頃に展示することにしています。