太地町・紀州材ベンチ充実で高齢者の健康を後押し

2019年04月03日 20時57分 ニュース, 政治, 社会

古式捕鯨発祥の地として知られる太地町(たいじちょう)では、高齢者の引きこもりや認知症を予防しようと、町内の至る所に、紀州材で作ったベンチを設置する取組みを続けています。

これは三軒一高(さんげん・かずたか)町長が提唱して行っているもので、これまでに和歌山県の「紀の国森づくり基金」を活用したり、太地町漁協などの協力を得たりしながら、町内の公園や道の駅、県道沿いなどに311個の紀州材ベンチを設置しました。

ことし(2019年)2月末現在の人口は3117人、65歳以上の高齢化率は42%となっていますが、町民10人に1人がベンチを利用できる状況です。

太地町の職員によりますと、設置後、ベンチを利用する高齢者を多く目にするようになったということで「『買い物の途中にちょっとした休憩ができるようになった』とか『知り合いと外で会ってベンチで話をする機会が増えた』といった声をよく聞くようなった」と話しています。

その上で「紀州材ベンチの設置をはじめ、集会所の開放や、体操や趣味の教室を開くなど、社会福祉協議会などと連携して高齢者が外へ出る機会を増やすことで、引きこもりや認知症の防止に努めている。ゆくゆくは、高齢者のグループのリーダーが出てくるようになれば」と話しています。

太地町では、今年度(2019年度)から交付が始まる森林環境贈与税を財源に、新たな紀州材ベンチの設置事業費として30万円を予算計上していて、さらに7個から8個のベンチを増やす予定です。