万葉ゆかりの玉津島神社で令和を祝う催し(写真付)

2019年05月01日 18時23分 ニュース, 社会

新しい元号「令和」の典拠となった「万葉集(まんようしゅう)」ゆかりの和歌山市和歌浦(わかうら)にある玉津島(たまつしま)神社では、きょう(5月1日)から令和を祝う催しが行われています。

万葉集の和歌を電子ピアノに乗せて歌う西浦晴美さん(中央)(5月1日・和歌山市和歌浦)

奈良時代、聖武天皇(しょうむてんのう)が歌人の山部赤人(やまべの・あかひと)らを従えて、和歌浦に浮かぶ玉津島に行幸した際、赤人が、天皇家の平安と永遠を祝おうと、玉津島の美しさや尊さを「若の浦(わかのうら)に 潮満ち来れば 潟を無み(かたをなみ) 葦辺(あしべ)をさして 鶴(たづ)鳴き渡る」と詠み、万葉集にも収められる名歌となりました。

きょうは、玉津島神社の大広間で、声楽家の西浦晴美(にしうら・はるみ)さんによる万葉コンサートが開かれ、西浦さんがピアニストの竹内裕美(たけうち・ひろみ)さんの電子ピアノの伴奏に合わせて、万葉の和歌を伸びやかに歌い上げました。

「豊栄舞」を奉納する塚田由里子さん

また本殿では、雅楽の演奏家・塚田由里子(つかだ・ゆりこ)さんが、神の恵みに感謝を捧げる「豊栄舞(とよさかのまい)」を奉納しました。

このほか、きょう午前中には、地元の語り部グループの案内による和歌浦の万葉歌碑めぐりも行われました。参加した和歌山市の女性は「まるで年が明けたようで、心新たな感じです。和歌山市にこんな素敵な場所があることを嬉しく思います」と話していました。

玉津島神社・権禰宜(ごんねぎ)の遠北喜美代(あちきた・きみよ)さんは「和歌を大切に思い、美しく思いやりのある心を皆さんに持って頂く平和な時代になって欲しい」と話しています。

なお、玉津島神社の大広間では、今月(5月)5日まで、和歌浦周辺の過去から現代までを写した写真展と、令和を記念した書道展が開かれていて、無料で観覧できます。