和菓子文化の未来を考えるシンポジウム(写真付)

2019年05月18日 20時16分 ニュース, 社会

伝統的に「男の世界」とされてきた和菓子業界で、女性の視点を取り入れて挑戦を続ける京都の老舗和菓子店の女将を招き、和菓子文化の革新と未来について考えるシンポジウムが、きょう(18日)、和歌山市で開かれました。

これは、「紀州の和菓子と文化を考える会」が、会の設立5周年を記念して開いたもので、きょう午後2時から、和歌山市の和歌山ビッグ愛で開かれたシンポジウムには、地元の和菓子ファンや業界関係者らおよそ40人が参加しました。

第1部では、京都市下京区にある「亀屋良長(かめやよしなが)」の女将、吉村由依子(よしむら・ゆいこ)さんが、「老舗和菓子屋の女将さんの挑戦」と題して講演しました。

吉村由依子さん

吉村さんは、大学卒業後にフランスで料理を学び、23歳の時、「亀屋良長」八代目の良和(よしかず)さんと結婚、200年以上続く老舗和菓子屋の女将となりました。その後、夫の病や店の経営問題に直面しましたが、アイデアと手腕でピンチを乗り越え、現在は、健康面に配慮した新ブランドも展開しています。

講演では、デザイン会社とコラボレーションしてポップで華やかなパッケージを取り入れるなど、女性目線で開発した商品の数々を紹介し、「お客様の大半は女性なのに、商品を考えるのは年配男性の社長や職長がほとんどだった。『京菓子とはこうあるべき』という業界のこだわりを守らず眉をひそめられたと思うが、よそ者だったので、自由に商品を考えることができた。まずは和菓子に興味を持ってもらえるよう、時代に合わせたお菓子が必要」と語りました。

第2部では、吉村さんに加えて、和歌山県内の和菓子店の女将さんを交えたトークも行われ、参加者は菓子を楽しみながら聞き入っていました。