地域に根ざす銭湯守る、26歳4代目女性番頭奮闘中

2019年05月19日 17時14分 ニュース, 社会, 経済

和歌山市北休賀町(きたきゅうかまち)の銭湯「幸福湯(こうふくゆ)」が、およそ半年の休業を経て、このほどリニューアルオープンしました。

これ機に4代目の新番頭となったのは、中本有香(なかもと・ゆか)さん26歳で、周辺の銭湯が姿を消す中で、「曾祖父(そうそふ)の代から愛されるこの場所を今度は私が守りたい」と奮闘が始まっています。

幸福湯は、1956年、中本さんの曾祖父、政次郎(まさじろう)さんが開業し、半世紀以上、住民に親しまれてきましたが、去年(2018年)11月、配管が破損し、休業を余儀なくされました。

大阪で保育関係の仕事をしていた中本さんは、銭湯近くの友人らの「続けてほしい」という声に、転職を決めたと話し、休業を刷新の好機ととらえ、改修を進める一方、「親しまれているものは残したい」として、開業時からの券売機や、大きな赤い文字で「ゆ」と書かれた“のれん”は、そのままとなっています。

中本さんは、若い女性向けに「シャンプーバー」を設置したり、ヘアアイロンの貸し出しを行ったり、持っている保育士の資格を生かして、客が入浴中に子どもを預かるサービスを検討するなど、客層を広げる仕掛けづくりを進めていて、その奮闘ぶりが注目されています。

ところで、かつて活気にあふれた銭湯業界ですが、和歌山県では、1998年の123軒をピークに、現在は、およそ30軒が残るだけとなっています。