裁判員制度10周年・特別意見交換会

2019年05月21日 18時42分 ニュース, 社会

裁判員裁判制度がスタートして10年を迎えたきょう(21日)和歌山地方裁判所で、裁判員経験者と裁判官、検察官、弁護士による特別意見交換会が開かれました。

2009年5月21日に裁判員制度が始まってから、和歌山地方裁判所では、これまでに殺人事件や強盗事件などの重大な事件85件が裁判員裁判で審議され、およそ680人が裁判員や補充裁判員として参加しました。

きょう午後2時から、和歌山地方裁判所の大会議室で開かれた特別意見交換会には、裁判員経験者3人と、和歌山地方裁判所の裁判官、和歌山地方検察庁の検察官、それに和歌山弁護士会所属の弁護士それぞれ1人のあわせて6人が出席し、制度が始まってから刑事裁判や裁判員裁判はどう変化したのか、意見を交換しました。

裁判員経験者の50代の男性は「検察官の説明の方が書面や表現にメリハリがあって分かりやすかった」と述べました。

女性の裁判員経験者は「私が参加した裁判ではドライブレコーダーの画像が証拠として提示され、こういう記録はとても重要だと思った」と振り返りました。

また、裁判員にわかりやすい説明をする工夫について、弁護士は「弁護士会で行ったアンケートを見ると、検察側の説明の方が分かりやすいと結果が出た。弁護士の有志でより分かりやすく主張するための研修を行うなど努力をしている」と話しました。

検察官は、裁判の前に争点などを事前に話し合う「公判前(こうはんぜん)整理手続き」に関連して「一般の裁判員にわかりやすい証拠の開示をするよう心がけが大きく変化した」と述べたほか、裁判官も「事件に直接関係する争点に絞って審議でき、表現方法もわかりやすくなった」と指摘しました。

きょうの特別意見交換会は一般の傍聴者にも公開されました。