和歌山放送情報懇談会 クルーズ船と地域振興をテーマに(写真付)

2019年06月05日 11時46分 ニュース, 交通, 経済

和歌山放送の開局60周年を記念した「第120回情報懇談会」がきのう(4日)午後、和歌山市の市民会館小ホールで開かれました。今回は、人気が高まっているクルーズ船誘致における観光や地域振興のあり方をテーマに「クルーズ新時代」~和歌山県の地域振興を目指して~と題して開かれ、会場には満員のおよそ600人が詰めかけました。

パネルディスカッションの様子

講演では、国土交通省の技監で、クルーズ船や港湾整備に詳しい菊池身智雄(きくち・みちお)さんが、クルーズ船を取り巻く環境や経済効果などに触れ、「大型のクルーズ船が入ってくれば、小さな町が移動してくるようなもの。一人ひとりの買い物や食事、観光、移動などで様々な経済的メリットがある」と話しました。

菊池身智雄さん

また、クルーズライターの上田寿美子(うえだ・すみこ)さんが、数々の乗船経験をもとに、クルーズ旅行の魅力や船の最新設備、各地のおもてなしの様子などを紹介しました。

上田寿美子さん

このあとクルーズ船を使った観光事業を展開している「カーニバルジャパン」社長の堀川悟(ほりかわ・さとる)さんや誘致に力を入れている和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事、この夏にも大型船が寄港する予定の和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長らも加わり、クルーズ船の誘致に必要なことについてそれぞれの立場から意見を交わしました。

和歌山県のポテンシャルについて、菊池技監は「県内に3つも港があるという強みを生かすべき。国交省としてもサポートしていきたい」と述べたほか、クルーズライターの上田さんは「おもてなしが良く、近隣に見どころの多い港は印象に残っている。歴史や文化、世界遺産が揃った県はなかなかないので、ぜひ頑張ってほしい」と期待を寄せました。また、仁坂知事や尾花市長は「まち歩きを楽しんでもらうための動線の確保」といった課題を挙げながら、今後のまちづくりとクルーズ船の誘致に意欲を示しました。

満員の会場には市民のほか、クルーズ船誘致に取り組む自治体や地元の商工関係者らも多く参加し、熱心に聴き入っていました。