和歌山市域タクシー運賃値上げに関する公聴会(写真付)

2019年06月14日 18時04分 ニュース, 交通, 政治, 社会, 経済

和歌山市や海南市、紀の川市などのタクシー事業者がことし(2019年)10月に予定している運賃の値上げについて地域住民の代表から意見を聴く会が、きょう(14日)和歌山市湊(みなと)の県・自動車整備振興会本部で開かれました。

きょうの公聴会のもよう(6月14日・和歌山市湊)

県内ほとんどのタクシー事業者は、10月の消費税増税や、人手不足、ユニバーサルデザイン車の切り替えや、キャッシュレス決済システムの導入などを理由に、ことし10月1日から運賃の値上げを近畿運輸局に申請しています。

この間に行われる手続きの一環として、地区の住民などから意見を聞く公聴会を開くことになっていて、きょうは、和歌山市や海南市、紀の川市などの「和歌山市域」地区の事業者らによる説明と意見交換が行われました。

和歌山市域地区では、一部で現在の中型車と小型車の区分を廃止して普通車に統合するほか、初乗り運賃の上限については、中型車が現在1・8キロで670円のところを、普通車1・5キロから1・8キロで630円から730円に改定するとしています。

公聴会で、業界団体の代表は「運転手の賃金の低さの改善に加え、ユニバーサルデザイン車の導入やキャッシュレス決済システム導入などの必要が迫られている」と値上げに理解を求めました。

これに対し、地区住民の代表からは「路線バスや鉄道が縮小傾向にあるなか、高齢者の関係する自動車事故が目立っている。移動手段としてのタクシーの重要度が増していて、経済的な問題の解決を行政に希望したい」「運転手のなり手不足と低賃金が深刻な状況なので、値上げは厳しいが、致し方ない」といった声が聞かれました。

近畿運輸局では、きょうの公聴会での意見を踏まえて審査を行い、認可された場合はことし8月をメドに新しい運賃を公表し、10月1日、各社で一斉に値上げを行うことにしています。和歌山市域地区の値上げは11年ぶりです。