和歌山市の水軒堤防が新たに国の史跡指定へ(写真付)

2019年06月21日 17時47分 ニュース, 社会

国の文化審議会は、きょう(21日)和歌山市西浜(にしはま)の「水軒堤防(すいけんていぼう)」を、新たに国の史跡に指定するよう柴山文部科学大臣に答申しました。また、すでに史跡に指定されている和歌山市の和歌山城「扇の芝(おうぎのしば)」の一部についても追加指定するようあわせて答申しました。

水軒堤防の航空写真(※和歌山県教委提供)

今回新たに史跡指定を答申された水軒堤防は紀の川河口の南岸に位置し、江戸時代後期に築かれた長さおよそ2・6キロの防潮・防波堤のうち1・5キロの部分です。

水軒堤防石堤南端部全景(南西から・和歌山県教委提供)

堤防は石を積み上げた石堤と土を盛った土堤からなる中堤防(なかていぼう)、その南側の土堤の南堤防(みなみていぼう)、北側にある自然堤防の北堤防(きたていぼう)があり、18世紀の「大畑才蔵日記」や19世紀の「紀伊続風土記(きいしょくふどき)」などにも記録があり、近世の土木技術や防災を知る上で貴重な史跡として高く評価されました。

扇の芝遠景(南西から・和歌山市提供)

また、史跡・和歌山城「扇の芝」に追加指定されるのは和歌山城南西にあった扇の芝の一部となる1338平方メートルあまりの区域で、これで和歌山城全体の史跡の部分の面積は、20万8800平方メートルあまりとなります。

なお、今回、水軒堤防が新たに史跡に指定されますと、和歌山県内の国指定史跡は、特別史跡1件を含めて27件となります。